2005年11月13日

小説「ダレン・シャン」

2005年9月1日から2005年11月13日にかけて
ちまちまとダレン・シャンシリーズを読み続け、了読しました。
図書館でコンプリしようとして小学生との予約争いに負け続けたため結構時間がかかりました。笑。

とにかく師匠が好きで好きで、仕方がありあません。
ダレンが良い子で何度も泣きながら読みました。

以下、リアルタイム感想をサルベージ。

ネタバレ含みます。

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2005年9月1日(水)
児童文学で大人気「ダレン・シャン」を読んでみました。
ダレン君が非常にかわいいっスね。いや、思ってた以上にダレン君は趣味が悪くて悪くて性格がよくて愛され系でした。
師匠(クレプスリー)が理性的なのも意外でした。
楽しいです。
でもこのシリーズに関しては、ものすごいネタバレを聞いてしまっているのが返す返すも残念。うーん。
新シリーズの「デモナータ」は発売ごとにチェックしていこうかなと思ってます。
ぐるびっちかわいいし。
(あ、でもロード・ロスのラスト、落ちがよくわからなかった…)

2005年9月2日(金)
立ち消えになっていたかと思われた映画化も
版元がかわって再始動した様子ですし、なんか楽しい、楽しみ。

2005年9日12日(月)
ところでダレン・シャンおもしろいです。とてもとても。
ただ12冊(+外伝1冊)という冊数ゆえ、なかなかコンプリはたいへん。
誰だろう…図書館で10巻かりたままストップさせてる人…。

クレプスリーの
とても、よいことなんだぞ
のセリフとエブラの
バンパイアベビーのパパになる〜
のセリフがかわいくて仕方ない2巻にガツンとやられつつ
逆ギレのダレンもたまらんポイント。
いや、いいなこれ。

2005年9月18日(日)
ダレン。
だーれーん。
もうめろめろ、誰にってクレプスリーに。師匠に。
アホだもん。バトラーさんもアホだけど、この赤師匠もかなりの阿呆。
クレプスリーはダレンにめろめろめろめろしてる人なのです、自覚ないケドかーなーり甘い。
あまいよおっさん。愛だろそれは。
しかもダレンさんは超キレ体質の、というかキレるときはアン並(byもんごめり)にまじ切れする子。
そして泣き方もおなじらしい。
両腕投げ出して、つっぷして泣くの。Σおお。伝説のアン泣き。(2巻)
とてもとても良い子なのです。誠実で高潔で素直。
師匠のことを「あんた」って呼ぶのもすてきです。

かーわーいーいー。
なんていうかこの師弟はピュアラブすぎてまぶしいです。
じわじわ互いを心の底から尊敬して認めるようになって、でも互いのイヤなところは「そこはイヤ…」と思い続けている。
でもイヤな部分もひっくるめてラブ。ラブでしょうこれは。すばらしいラブ。

そして巻を重ねるごとにクレプはどんどん阿呆の子になっていきます。
ダレンに色々もってかれてる師匠に色々もってかれてます。そしてダレンも師匠に色々もってかれてます。
くう、かわいい。師匠かわいい。ダレンかわいい。
もうこの愛しい子たち。

2005年9月25日(日)
私の行く図書館では予約ぎちぎちに入ってて
いまだに全巻読めてません。1巻→7・8・9巻→2巻→4・5・6巻とゆー変則読みをしています。

[1巻]
師匠はフツーに怖い人。ダレンは「え、主人公これでいいの?」ってくらい、ダークサイド丸出し。
悪すぎるこのひと。
おやすみのキスに死ぬほど泣く。
[2巻]
師匠…え、師匠?って感じ、この人、手下のこと愛しちゃってる!?
クレプスリーがあらわれるたびにときめきがおさえられません。
ぜったいなにかしらやらかしてくれるんだもの、期待を裏切らない男だ。
ダレンは良い子すぎて泣ける。涙。
[4巻]
ファンタジーらしく冒険!楽しい。
[5巻]
はっきり言ってこれ児童虐待だろう!ってくらいの試練・試練・試練。いたすぎて私がハゲそう。ぎゃあ。
[6巻]
意外すぎてハゲそう。ハゲる。
師匠が「この人死んじゃうんじゃないか」ってくらい悲しんでて…なんていとしい男でしょうこの人、愛せる。
そしてダレンコールにちょっと引く。
なにこのハリポタみたいなエンディング。
しかし何故どうやって総帥になるのか、っていうトリックは見事。
筋は通ってるのでイヤ〜なかんじはゼロ。
心の底から「よかった〜」と思える結末、だたしダレンコールはやめて…。
[7巻]
ファンタジーらしく冒険。師匠、なんてアホなの。知ってたけど。どんだけアホなの?いっそ愛しい。
[8巻]
意外すぎる展開。狽ェ、学生!?ぷぁ、パパァ!?そして師匠への愛が募る。
[9巻]
いっそ死にたくなる展開。
ファンアートでここらへんの展開をフォローした作品を読んでまじごと死ぬる!ってくらいへこみました。
ああ、でもありえる、うああ〜↓って。

[1〜2巻総評]
ダレンはとても良い子。
最初は本当に趣味の悪いお子さまで、お姉さんちょっとどうかと思ったよ。
君はもっとこじゃれてても良いのでは?と思わなくもなかったけど。
ところで師匠を殺すとなるととたんに活き活きする君がたまらんよ…。
そして師匠はもう少し、大人になろう。
(今週の目標 「ダレンはちゃんとクレプの話を聞くこと。クレプはちゃんとダレンに話をすること!」 )

[4〜9巻総評]
巻を追うごとに師匠の受度が上がっていきます。
1巻では本当に怖いモンスターだったのに…。
いとし子と出会い、彼のフェイクチャームポイント(ホラー)はもろもろとはがれ落ち
もっとイイところ(天然)が丸出しになってゆく様は壮観。
そして逆にダレンの攻度が上がっていきます。ダレン良い子だ…。
ところでヴァンパイヤものなのに美女が出てきません。
ダレンの彼女は元幼女だし。
クレプスリーの元奥は「あまり美人ではない」とか言われているし。
おっさんしか出てきません。薔薇の風呂とか出てきません。
ヴァンパイアにあるまじき、耽美とはかけはなれた世界です。
どちらかゆーと場末のサウナの香りがします。
どいつもこいつもやもめ臭いです。登場するのはおっさんばかりです。

エバンナ!エバンナ!美女モードぷりーず!!(エバンナにうるおいを求めてみる。)

2005年11月12日(土)
久々に図書館に行ってダレンシャンを最終巻(10〜12巻)まで借りてきました。
現在、読破中。うああ、たまらん。おもしろすぎ!

[10巻]
正直10巻はファンタジーとして正道なのだろうけど、いまいちおもしろみには欠けてて、
やっぱクレプスリーのおっさんが活躍してくれないと…と、涙出そうでした。
(しかしウシガエルのイラスト全開2ページにはのけぞった!)

[11巻]
11巻に入るととたんにおもしろい!
てゆーか児童書なのに、主人公の妹が未婚の母になってたり、幼なじみがサッカー選手になってて地元のスタジアムで大活躍したり、なんか「普通の生活」のシーンになるとものすごい「ありえる」というか所帯じみてたりするのがこの物語の魅力。
ヴァンパイアのおっさんたちの日常(?)生活シーンになんかものすごい汗臭くむさくるしくてかわいかったな〜。(4〜6巻)

[3巻]
読み飛ばしてた3巻をようやく読めました。
クリスマス・ストーリーです。
そしてシャンくんまたしても師匠を殺そうとしています。笑。
ホント、普段はとても良い子なのに師匠を殺すことになると激情型だな〜。笑。

この巻で主人公のダレン・シャンがヒロインの女の子とお付き合いをはじめるのです。
のちにダレンくんは「自分はヴァンパイアだし、子どもも作れないし、正体も明かせないし」と
ウジウジイライラ湿っぽく悩むことになります。(7〜9巻)
しかしこの巻の時点では意外にカラっとしてて「あ、女の子だ」「いいな」からはじまり、
女の子から「キスしていーよ」なんて言われてどきどきしてみたり、
ちょっとキスしてみてなんかステキー☆なことになっちゃったり。

ロマンスです。
ちょうかわいい。

このお話、なにがすごいってダレンが女の子とつきあってる件を師匠のクレプスリーに伝えたときのシーン。
ダレンくんは「女の子とつきあってるなんて言ったらクレプスリーは反対するか怒るか止めるかするに違いない」と想像していたのに
クレプスリーは「別に反対しない、おまえの気持ちにまで口出ししない、恋愛はヴァンパイアだってするものだ」なんて言うのです。

なんか、うん、そうだよね。それがホントだよね、って思いました。
ありきたりであたりまえの言葉なのかもしれないけれど
なんかそれ、私も言ってみたいせりふだ、と思いました。

くれぷはやっぱりいいな〜。

声に出して言ってみたいクレプせりふ
ナンバーワンは
とても、よいことなんだぞ」(にっこり)
ナンバーツーは
なぜおこらなきゃ、ならんのだ?おまえの気もちまで、我輩はどうこう言わん

みっつめはやっぱり
ラーテン
あ、これはダレンのせりふだ。(そして激ツボ)

つか「我輩」さいこう。

2005年11月13日(日)
[12巻]
そして本日、最終巻を読み終わりました。
運命の息子のダレン。ひねってるようで案外ストレートなサブタイトル…

抱きつきたい?私もです。
運命を変えるとか、運命を代えるとか、そのための命を選んで、

…いや、その前に精霊の湖のシーン。
ダレンくんの後悔について色々色々考えてみました。さかのぼってみればあの総会のときの
あれとかいや総帥になったこと自体がいやいやうーん。でもあのときは、まあそれを置くにしても
デビーには他の人生も…それじゃ再会の時点では?そもそもあのクリスマスまで遡る?
いやデビーだけじゃないぞいろんなひとのいろんな人生が、でもダレンと、いやいや、うーむ。。

とにかく後悔ばかり。そして仕方のない後悔ばかり。
でもね、クレプに会えたことだけは後悔すべきことだとはまったく思えないのです。
出会ったことを後悔しない、後悔?してるけど、してない、出会い。

湖の死と、夜明けの死、ぜんぜんちがう。
人生のなすべきことをなして、というか自分のやれることを精一杯やって死ぬの。
悔いのないように、悔いはあるかもしれないけどそれを引き継いでくれる、誰かを信じて。

なんかやるせないかもしれないけれど、湖の死と夜明けの死、選べるなら、どちらかを。

[10〜12巻総評]
ぐるぐるぐるぐる誰かの策略がかけめぐってややこしやややこしや〜(N○K教育)って感じですが
なるほど、シリーズを通しての筋は通ってるんですね。めだった矛盾はなし。
それになにがすごいって最終巻まででちょっと不満だったり不条理だったりした部分にはフォローが入っている点。
物語を無効化してしまう手段をとりながら、それでもダレンの決断を有効化する手法を利用して…。
紙一重かもしれませんが、お話としてすごく力作!って感じで好感持てます。

さみしいけれど、ハッピーエンド、この物語は。
終わりのない物語はない、そうだね。

続きがないって言うよりは、終わったんだよ物語が。
物語が続くことはダレンくんの苦しみが続くことでしかなかったの、かな。

それでも、
不幸にしたのは誰。幸せにしたのは誰。
さいごまで精一杯なすべきことをおこなって、誰かを信じて、自分を信じて。
あいたいひとにあいにゆく。
会えたから。

だからこの物語はハッピーエンド。

Posted by asiz at 2005年11月13日 04:43
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