2004年12月13日

おまけの風景

UK版のペーパーバックには、おまけのページがついています。
大抵は本の最後に「アルテミスへのインタヴュー」が掲載されているのです。
これがかなりおもしろい!

たとえば「いつどこで生まれたのですか?」という質問に対しては
以下のように答えています。

12年前。僕が世界に生まれ出たとき、とても静かだったそうだ。
僕はもがいたり、泣きわめいたりしなかった。
医者が僕の腹を叩いたときでさえ、僕が返した反応は
すでに焦点のあっていた目で彼を見返しただけだったそうだよ。
The nerve of the man!

Σアーティ…。こわっ!怖。
生まれたときから目が見えていたそうです。スゲー。
こんなかんじでアーティの意外な一面が見えたり見えなかったり。

「妖精文字の解読にどのくらいかかったの?」という質問には

ああ、暗号の解読ね。
僕にとってすばらしい瞬間のひとつといえる。
数世紀にわたって偉大なる頭脳たちを狼狽させてきたことを
なしとげるという満足感があったよ。
結局、どのくらいの期間がかかったかって?
僕の人生の中でもっとも情熱をかたむけた14時間だったよ。

あ、アーティがクソ生意気なのは、上↑の解答が1巻終了時のものだからです。
あー…まあ、アーティはいつだってこんな子だけどね!

日本版でもこーゆー小ネタを網羅してくれたらありがたいのですが
ちょっと無理そうなので、もう少し紹介してみます。

私のお気に入りはこの解答。

「あなたはコンピュータにむかっているとき
どんなことをしているのですか?」に対して、

僕はコンピュータの前でかなりの時間をすごす傾向にある。
僕はときどき人間観察のためにダブリンの中心に位置する
グリーンパークをぶらぶらしている。もしも僕が人材開拓をしようとしたとき、
彼らが有能であるかどうか知っておくべきだからね。
僕は護身術を教えてくれるよう、バトラーを説得しようとしているのだが
彼は護身は自分の仕事であると主張しているよ。

ちょっと意訳してますが、まあこんなかんじ。

とにかく、一事が万事こんな調子でサスガー。

とくに最後の解答はアーチィのほのかな自立心が見え隠れしててとてもウケます!
「ひとりで行けるよ」「いえ、ついて行かせていただきます」
みたいな会話が行われているのか。
公園でだらだらしてるアーティの横で黒服に身を包んだ巨漢が後ろ手を組んで
足は肩幅の間隔!休めのポーズなのに休んでない!という姿勢で
待機しているであろうことはまったく想像に難くないわけです。

そんなわけで当サイトではこんな楽しいおまけのついた
UK版アルテミスファウルをオススメしております。

 →「 The BOOK

Posted by asiz at 2004年12月13日 00:00
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