2007年09月24日
「長期休暇(仮題)」
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たくさん、まちがえましたね。
それでもいいんですよ。
まちがえても。
そう言って頭をなでた彼の手のひらは大きくてあたたかくて、
ああ、この手にゆるされるのなら生きていても良いんだと思えた。
抱きついた黒のスーツの冷たい感触と質の良いシャツの手触り、
その奥にある体温、鼓動、顔をうずめるとかすかな彼の体臭。
ひどくやすらいだ。
涙は止まっていた。
生きていても、いいんだと思えた。
目が覚めるとデスクの上、椅子に座ったまま、うつ伏せの姿勢で着替えもせずに。
先程まで見ていた夢の中で、ひどく胸が痛んだのだが、
それはこの無理な寝方のせいだったのかもしれない。
ゆるく頭を上げると首と背中と腕が痛んだ。
昔の夢を見た。あたたかくて幸福で安らかな夢だった。
あれはたしか2才9ヶ月と3週間、わがままを言って
周囲に迷惑をかけて、それでも我を通そうとして、無様に負けてそれでも泣けずに。
結局バトラーがやってきて、僕を慰めてくれたときのこと。
あのときはひどく泣いた。みじめだった、つらかった、すべてが嫌いだった。
でもバトラーが抱きしめてくれたから
彼のことを好きになった。
それから、彼に抱きしめてもらうことのできる自分を好きだと思った。
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■という風な、ちょっとした連作小話を書き溜めています。
バトラーさんがアルテミスを置いてどこかへ行くとゆーお話。
数年に一度、バトラーは契約更新期間を置く。
その期間、バトラーは暇乞いをして、
どこかの国で個人的に引き受けたフリーのお仕事をこなしたり
ひたすらバカンスに興じたりする。
とゆーシステムになってるといいなーというお話。
■もちろんその間、アルテミスはすねまくるぐれまくるご機嫌取りが大変!みたいな。
小さい頃のアルテミスにとってその期間がトラウマになってれば良い。
大きくなっても未だにその時期が近づくといらいらしたり不安定になったりしてると楽しい、みたいな。

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